二日目
翌日、ひつまぶしの味がなかなか忘れられなかった私たちは、名古屋駅前の松坂屋でひつまぶしを食べようと計画する。しかし、松坂屋の中に別の蓬莱軒があるというのは私の勘違いで、蓬莱軒が入っている松坂屋は名古屋駅前の松坂屋ではなく、栄の松坂屋だったことに気づいてしまった。蓬莱軒ではないお店のひつまぶしならあったのだが、もしがっかりしてはいけないと思い、ひつまぶしを食べるのは諦めた。このことがきっかけになり、ようやく普段の食生活に戻ることができた。
この日はガンモのHARD OFF巡りに付き合うこととなった。ご存知の通り、ガンモは大変なジャンク好きである。この四月に出かけた北海道でさえ、HARD OFFの場所をあらかじめ調べて執念で出かけて行ったほどである。福岡に行ったときもそうだった。どこかに出かけると言えば必ずHARD OFFのホームページで、その近くにHARD OFFはないか、チェックしているのである。
しかしこのHARD OFFは、もともと車で出かけてくる人を対象にしているのだろう。駅から歩いて行ける距離にお店があることは稀である。私の知る限り、東海地方はHARD OFFの宝庫なのだが、やはり、駅から遠い店舗が多いのである。
ガンモ曰く、緑区にある左京山駅の近くに、歩いて行けるHARD OFFがあるらしい。そこで、新名古屋から、名鉄に乗り、左京山駅で降りる。歩いておよそ1キロのところに、目指すHARD OFFはあった。
、名鉄左京山駅はのんびりとした田舎の駅だったが、名鉄新名古屋駅の充実した構内にはすっかり驚いてしまった。、改札の中に広いコンビニや、フードコーナーがあるのである。昔ながらの、雑誌の自動販売機もあった。また、行き先掲示板も電子化されていて、非常にわかりやすい。電車も次々にホームに入線して来る。
その後、左京山のHARD OFF近くのバス停から、栄行きのバスに乗った。何と、バスの通常料金は200円なのだが、高速料金として10円かかるという。10円なんてかわいいものだ。寝不足が続いていたため、バスの揺れが非常に心地よく感じられ、ガンモと頭をくっつけて、30分ほど眠りに就く。
気が付いたら、上前津だった。栄に行こうと思っていたのだが、ガンモがまたパソコンショップへの購買意欲をかきたてられたらしいので、上前津で降りた。私は立ち並ぶ古本屋さんを見つけ、ガンモがパソコンショップ巡りをしている間、古本屋巡りをした。このあたりの古本屋さんは非常に奥の深い専門書揃いで、私の知識欲をかきたてた。「ブッダの言葉」(手塚治虫さんのブッダの解説書)と「名古屋異人録」という、ちょっと変わった本を買う。
その後、上前津から、きのうのうちに駅の看板で確認していた東別院のBOOK OFFまで歩いて行った。時間があるのでゆっくりと店内を物色する。おおおお! にやにやしながら「名古屋恋愛物語」の2冊目を購入する。
東別院から名城線に乗り、栄で東山線に乗り換え、ホテルのある名古屋駅に戻る。疲れたので一休みして、夕ご飯を食べに行く。ちなみに、この日の夕ご飯はCoCo一番のカレー。(笑)いつまでもひつまぶしのおいしさをひきずっていてはいけないと、庶民の食事に戻したのだった。