二日目 金沢


2002年8月7日(水)

 ホテルから武家屋敷跡まで歩いた。あまり時間もなかったので、中には入らずに、外から鑑賞するのみに留めた。

 金沢の街は、まるで京都のような雰囲気を持っている。街の中心部を川が流れている。やはり、水と都は、何か深い関係があるのかもしれない。

 更に歩いて妙立寺(忍者寺)に行った。ここは、10年ほど前、私がある会社の社員をしていた頃、社員旅行で訪れて面白いと思った場所である。忍者寺と呼ばれるのは、忍者と関係があるからではない。ここは、加賀の将軍様が信仰のために度々訪れたお寺で、ご参拝中の将軍様を敵の攻撃から守るために、落とし穴や隠し階段など、いろいろな工夫や仕掛けが施されている。私は、その仕掛けをガンモに見せたかったのだ。ガイドブックには要予約と書かれているが、当日行って、インターフォンで申し込めば見学できる。お寺の内部は写真撮影が禁止されていたため、残念ながら画像はない。お寺の内部の作りは、非常に狭い。昔の人は本当に小柄だったのだと想像される。

 忍者寺から、北陸鉄道の最寄り駅、野町駅まで歩く。北陸鉄道は、どことなく、豊橋鉄道のような雰囲気を持った列車である。何と、この北陸鉄道の車両の中に、地元の人たちが作った川柳が展示されていたため、思わず見入ってしまう。(車両に飾られた川柳(1)車両に飾られた川柳(2)車両に飾られた川柳(3)車両に飾られた川柳(4)車両に飾られた川柳(5)

 ここから新西金沢駅まで乗り、すぐ近くにあるJR西金沢駅からJRに乗り換えた。乗った車両に、とても不思議な空間があった。この空間は、トイレのような作りの車掌室と面している。荷物置き場なのだろうか?

 JR野々市駅で降りて、サティを目指して歩く。その近くにきときと寿司という、ネタが大きいことで有名な回転寿司屋さんがあるはずなのだ。

 サティまでたどり着いたが、ざっと回りを見渡してみても、きときと寿司は見当たらなかった。そこで、地元の人をつかまえて道を尋ねると、親切に教えてくれた。きときと寿司についてネットで調べた限りでは、大盛況のため、とにかく並ばなければ入れないらしい。しかし、平日だったせいか、ほんの数分待っただけで座ることができた。値段も1皿110円からとリーズナブル。1,000円の皿があるが、手を出さなかった。(笑)その下は770円。もちろん、その皿も見送り。私たちは普段、自宅近くにある一皿65円均一の回転寿司を頻繁に利用しているため、ネタによって値段が異なると、値段を気にしてしまうことがわかった。どこまでも貧乏性な私たちである。(店内の様子

 おなかいっぱいになり、満足してお店を出ると、すぐ近くにBOOK OFFがあるのを発見COMP OFFなどどいう看板も掲げられており、(おそらく、HARD OFFよりも小規模のジャンクショップか?)ジャンク好きのガンモの目がキラリと光る。中に入り、私は古本を、ガンモはコンピュータのハードを見て回った。ガンモはここでCOSINAの一眼レフをゲットした。

 再びJRに乗り、金沢駅まで戻った。ここから、ガンモの道楽に付き合い、駅の近くにあるというパソコンショップを歩いて探すことになる。ところが、これが大きな間違いで、インターネットに掲載されていた縮尺のない地図を頼りに、炎天下の中、バス停にして3つ分も歩く羽目になってしまった。私はホテルで氷をもらい、水筒の中に冷たいお茶を用意していた。しかし、そのお茶もすぐに底をつき、自動販売機を見つけては水分を補給した。裸足のまま夏用サンダルを吐いていたガンモは、足の痛みを押さえるため、カットバンを何度も貼り替えていた。以前もそのサンダルで出かけたとき、途中で足が痛くなったのに、ガンモと言ったらまったく学習能力がない。しかし、今回は足の痛みがかなり深刻そうだ。私は比較的底の厚い運動靴で出かけて来たので、まだまだ歩ける余力があった。

 延々歩き続けて、ようやく目的のビルを見つけた。しかし、中に入ってみると、めぼしいものは何一つなかった。そういうものなのかもしれない。

 歩きすぎて疲れたので、しばらく店の外で座って休んだ。日陰を吹き抜ける風がとても心地良かった。ガンモが次に目指すのは、ここから近いはずのHARD OFF 諸江店だった。ガンモはパソコンを取り出して現在位置と目的地の場所を確認する。その結果、金沢駅から歩いた距離よりも、ここから次の目的地であるHARD OFF 諸江店までの距離のほうが短いことがわかってしまった。すぐ近くには、合同庁舎があり、タクシーが何台か停まっていた。足の痛みを訴えるガンモは、タクシーに乗ってHARD OFF 諸江店まで行くと言って元気良く立ち上がった。途中でコンビニに寄り、冷たいお茶を買う。すると元気になったのか、ガンモはやっぱりHARD OFF 諸江店まで歩くと言い出したのだ。私はぶつぶつ文句を言いながら歩いた。私は昔から、途中で予定が変更されることをひどく嫌うのだ。

 それでも、途中でせみの抜け殻などを発見すると、次第に機嫌も直って来た。これは、タクシーに乗って通り過ぎたのでは、決して見つけられなかった風景だ。牛乳入りの電信柱も見つけた。更に、おそらく雪国の特徴と思われる設備も見つけた。(雪国生まれの方へ:これが何なのか教えてください。)

 上諸江から、北鉄金沢駅まで北陸鉄道に乗った。汗をたっぷりかいたので、いったんホテルに帰り、シャワーを浴びて着替えた。

 少し休んだあと、再び街に繰り出す。(笑)それにしても元気な私たちである。ダイエー近くの市場がたくさん並んでいる路地に入ってみた。(市場(1)市場(2)市場(3)市場(4)

 この市場の中にある料理屋さんに入り、夕食を食べた。入りたいと思ったお店がいっぱいだったので、隣にある店を選んだのだが、そちらはどうも観光客目当ての割高なお店のようだった。きのうと同じ1,500円のおまかせ丼を食べたのだが、満足感が全然違っていた。おまけに、私たちの両隣のテーブルに別々にやってきた女系家族に挟まれて、ひどく恐縮しまう。どうも私は、家族というものに対してコンプレックスを持っているようだ。おそらく、子供を生んでいないせいなのだろう。私の意識は両隣の家族連れの会話に奪われ、すっかり集中力を失ってしまった。
 このお店で、私はビールを注文した。ガンモは飲まないので私だけが飲むのだが、お店の人は当然、ガンモの前にビールを置く。そのビールを、お店の人のプライドを傷つけないようにそうっと自分の前に引き寄せる瞬間、私は毎回わくわくする。    とりあえずおなかがいっぱいになったので、酔いを覚ましながら歩いてホテルに戻り、インターネットを楽しんだ。

この日、撮影した写真  



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