エキストラ初体験(1)



 ぴあに広告が載っていた映画「」のエキストラに応募してみた。早速事務所から連絡があったが、今回は交通費もギャラも出ないのだという。おまけに、真夏なのに冬の格好をさせられるらしい。ちょっと考えたが、それでも面白そうだと思い、引き受けることにした。ここだけの話だが、私は高校時代は演劇部に所属していたのだ。中学生の頃は、自分で脚本も書いて、自作自演のテープを作ったりもしていた。

 1999年8月26日、5時半に起床。早起きしたのは、7時半にJR岸辺駅改札に集合することになっていたからだ。コートと毛皮の帽子をバッグに詰め、JRに飛び乗った。岸辺駅に着いてみると、大きな荷物を持ったたくさんの若者たちが既に集まっていた。  助監督らしき人物が名簿と照らし合わせながら、来た人の名前を確認している。