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| ■ マディソン郡の橋 | Date: 2003-11-15 (Sat) |
原作本がミリオンセラーになったので、この映画についてはストーリーを説明する必要はほとんどないと思われる。家族が出かけている間に、留守番をしていた主婦と旅行中のカメラマンが恋に落ちるという話である。たった4日間の恋であったが、二人にとって一生の恋となった大切な出会いであった。
出会ったばかりの二人はまたたく間に意気投合し、やがて男女として結ばれるのだが、夫も子供もいる主婦は、家族が旅行から帰って来ると、カメラマンの駆け落ちの誘いを断り、家庭に残ることを決意する。
そしてそのまま何ごともなかったように長い年月が過ぎ去り、主婦はとうとう死を迎えることになる。主婦が遺言として子供たちに残した手紙の中には、カメラマンと過ごした4日間の恋の素晴らしさが綴られていた。その愛の物語に深く感動した子供たちは、母の遺言通り、母の骨を二人の思い出の場所である橋の付近に散らせるのである。
私がこの物語の主人公二人がソウルメイトだと感じたのは、たった4日間という短い期間しか関わりを持たなかった二人が、生涯を通じて互いに相手のことを大切に思い続けたということからである。しかも、そのときに抱えていた自分の環境を捨てて相手に走ることなく、自分の役割を最後までまっとうしたのだ。
この話は、単なる不倫では済まされないと思う。単なる不倫で話が終わるのなら、主婦はカメラマンに誘われるままに彼と駆け落ちをしても良かったはずだ。主婦は、カメラマンとのすばらしい関係を心の糧とし、日々の暮らしをまっとうしたに違いない。
ソウルメイトというものは、場合によってはほんの短い時間だけ関わることになるパートナーなのかもしれない。そして、ひとたびソウルメイトに出会った人たちは、そのようなパートナーの存在に勇気づけられながら、目の前にある自分の問題を解決して行こうとするのではないだろうか。
マディソン郡の橋